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ねむれない夜ぼくは又こりず 君のドアを又たたいている

彼らが敬愛するブッチャーズの20代最後のアルバムを聴きながら、彼らの20代最後のアルバムの話がしたくなった。

 

わたしが最初にシネマを聴いたのは高校生の時で、初めての小さなライブハウスの薄暗さもこなれた様子の大人がたくさんいるのが怖かったことも密室で独特な匂いに変わったたばこの匂いも自分の着ていたださい制服がどう考えても馴染んでなかったことも昨日のことのように思い出せる。はっきりとすきだとおもった日から、今年でまるっと7年になるらしい。最近こんな話ばかりしてるけれど、わたしも今年で25歳になる。高校生のわたしが出会った時の彼らの年齢はとうに追い抜いていて、追い抜きはじめた頃から彼らを見るたびに悔しくて悔しくてライブに行くたびにあほみたいに泣いていたのがもはや懐かしい。懐かしいなんて言っても、まだ去年の話だけど。もう泣かないんじゃないかなさすがに、って思いながら毎回ライブハウスに足運んで、あっさり毎回泣かされて。辻くんに泣いてるとこ見つかってわらわれて、の繰り返し。笑

もうなんか、年々涙腺弱くなるし、わけわかんないまま、きっと今回のツアーも懲りずに泣いちゃうんだろうなあとおもってる。結局のところ。日比谷野外音楽堂でのライブのお知らせを読んだだけで涙が出てしまうくらいには、まだまだ彼らのことがだいすきみたいなので、わたし。こんなにも感情をダイレクトに揺さぶってくれる人たち、は実は彼らしかいなかったりする。目の前で繰り広げられる光景をただただ受け止めるだけで十分、と思えることってとてもありがたいことな気がしている。わたしはめんどくさい女だから理屈もごねたいし素直じゃないし、めんどくさい女だって自分のことを評して自分のダメなところをごまかして終わってる自分のことはたぶん一生すきじゃないし、とかいろいろ劣等感だらけなことを思いながら生きてるけど、彼らのライブに足を運ぶとそんな感情を忘れさせてくれる。彼らのようになりたいなあと、ステージの上で光に包まれる姿には時々息もできないくらい苦しくもなるけど、その帰り道にはすこしだけ、彼らのようになりたいなあと前向きな気持ちでいられる時間がある。たぶん、後にも先にもこんなに自分の気持ちに寄り添ってくれる時間って、なかなか見つけられないだろうなあとおもってる。

彼らが奏でてくれる音楽は変わったし彼らも大人になったし、わたしも年をとったしすきな曲の系統も変わったしすきな食べ物もお酒も変わったし、高校生のときに持っていた気持ちとまったく同じ形をした気持ちじゃないとおもうし、彼らの持っている気持ちの形もきっと変わっているとおもうし。いつかのライブで見た消えてしまいそうな姿も、壊れてしまいそうな空気も、たぶんもうないし。昔の、彼らの持っているすべてを見届けたい気持ちから、昔すきだった曲をいまでも時々思い出して繰り返し繰り返し聴くみたいな、そういう感覚にいまさ変わってきているんだけれど、でもこれもすきの形だってはっきりとおもう。わたしはわたしの持っているこのすきの形を誇りに思いながら、半年ぶりに彼らの姿を見に行きたいとそうおもっている。いつもわたしの記憶や気持ちのどこかにいてくれることに感謝しながら、久しぶりに彼らの姿を見に行きたいとおもっている。

 

 

遅くなってしまったけれど、cinema staffのみなさま、アルバム「熱源」リリースおめでとうございました。そして日比谷野外音楽堂でのライブ決定おめでとう。これからも、伝統のある舞台にわたしが初めて足を運ぶ理由が彼らでありますように!ささやかな祈りと一緒に心からのお祝いでした!